名前空間 http://www.w3.org/XML/1998/namespace は XML 名前区間の仕様により与えられたもので、xml: 接頭辞に紐付けられています。これにより、xml: 接頭辞とともにこの名前空間が使用されることになります。この名前空間では 4 つの属性が定義されており、任意の XML ドキュメント (スキーマかインスタンスかを問わず) にあるすべての XML 要素にて使用することができます:
•xml:base: 要素のベース URI をセットするのに使用
•xml:id: 要素のユニークな ID を指定するのに使用
•xml:lang: その要素内にあるコンテンツが記述されている言語を識別するために使用
•xml:space: 要素内にある空白スペースをどのように処理するかを指定するために使用
スキーマ ビューにて、XML スキーマ ドキュメントへこの XML 名前空間がインポートされると、これら 4 つの xml: 属性をスキーマ内にあるすべての要素にて使用することができます。
以下の操作により、これら属性のうち 1 つを要素にて宣言することができます:
1.そのスキーマ ドキュメントに対する XML Namespace 名前空間を宣言し、名前空間を xml: 接頭辞に割り当てます。4 つある xml: 属性のうちのどれかがドキュメントにて使用されると、その名前が正しい名前空間を含めるように展開されます。
2.XML Namespaces 名前空間をインポートします。XMLSpy のバリデーターが名前空間を認識し、4 つの xml: 属性がスキーマ内部から参照可能なグローバル属性で利用できるようになります。
3.目的の xml: 属性を要素の子として挿入します。インポートされたグローバル属性への参照として属性は宣言されます。
そのスキーマに対して宣言されているすべてのスキーマを確認ならびに編集することができるスキーマ設定ダイアログでは、XML Namespaces 名前空間 (http://www.w3.org/XML/1998) を入力することができます。名前空間は xml: 接頭辞へ関連付ける必要があります (xml: 接頭辞とともに、テキスト ビューで表示された xs:schema 要素にて名前空間を宣言することもできます)。
スキーマ概要にて XML Namespaces 名前空間に対するグローバル要素宣言を作成します。スキーマ概要ウィンドウの上部にある挿入
または追加
アイコンをクリクし、メニューから 「インポート」 を選択します。XML Namespaces 名前空間をインポートする名前空間として入力します。テキスト ビューではインポート宣言が以下のように表示されているはずです:
<xs:import namespace="http://www.w3.org/XML/1998/namespace" schemaLocation="http://www.w3.org/XML/1998/namespace"/>.
スキーマ概要にて xml: 属性を追加する要素を選択し、その要素に対して属性を追加します。詳細ウィンドウにて name コンボ ボックスにある矢印ボタンをクリックし、目的の xml: 属性 (例えば xml:base) を選択します (以下のスクリーンショットを参照)。グローバル属性を参照するか尋ねられた場合、「はい」 を選択します。属性が参照として追加されます。

XInclude の include 要素がインクルード要素の href 属性にて指定された XML ファイルにより置き換えられた場合、解析された XML ドキュメントの最上レベルにある要素に xml:base 属性が与えられます。この XML ドキュメントを検証する必要がある場合、xml:base 属性を関連する要素に対して定義する必要があります。