ピクセルの解像度

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ピクセルの解像度

SPS にてピクセルを長さの単位に使用する場合、ピクセルにより定義された長さは画面の解像度に対して使用されるということに留意してください。印刷時に表示される長さと画面に表示されるそれは、大きく異なる場合があります。このセクションでは、以下の事柄について説明します:

 

1.ピクセルにより定義された大きさが、(i) ピクセルにより定義された抽象的な形式と、(ii) 抽象的な値と画面の解像度から得られる実際の大きさという、2つの形式を持つ理由について説明する。
2.この件に対する StyleVision の機能を説明する。

 

ピクセルからポイントへ

ピクセルにより定義された抽象的な大きさから、実際の大きさを決定する係数を理解する必要があります:

 

ピクセルは相対的な単位で、実際に表示される大きさは画面の解像度に影響されます。解像度が高くなるにつれて、(実際に表示される)ピクセルの長さが短くなります。画面の解像度は dpi (dots per inch) という単位で表されます。ここでのドット (dot) は、画面上のピクセルということになります。例えば、画面の解像度が 72 dpi の場合、1インチの線上に72個のピクセル(ドット)が並んで表示されることになります。画面解像度が 96 dpi の場合、1インチに96ピクセルが納められることになります。画面上の1インチに表示されるピクセルの数は、画面の解像度に依存することになります。今日最も一般的な画面解像度は 72 dpi、96 dpi、120 dpi となります。dpi の数値が高くなるにしたがって、表示されるピクセルの大きさが小さくなります。
ポイントという長さ単位は、絶対的な長さの単位で、印刷業界にて最も広く使用されています。72 ポイントが1インチに相当します。
上記のことから、画面解像度が 72 dpi となっている場合のみ、1ピクセルを1ポイントとみなすことができるようになります。その他の画面解像度に対しては、絶対的な大きさを計算することになります。以下のテーブルでは、100ピクセルに対応した(ポイントによる)絶対的な大きさと、画面解像度の対応を示します。

 

解像度

ピクセル

ポイント

係数

72 dpi

100

100

1.00

96 dpi

100

75

0.75

120 dpi

100

60

0.60

 

異なる画面解像度に対してピクセルをポイントへ変換するには、1インチに収められるポイントの数 (72) と、1インチに収められるドットの比を表す係数を使用します。異なる解像度に対する変換の係数を上のテーブルに示します。例えば、 72 ÷ 96 = 0.75 で、72 ÷ 120 = 0.60 となります。ピクセルの長さを係数で掛けることにより、ポイントという絶対的な長さの単位を求めることができます。96 dpi により表示される100ピクセルは75ポイントとなります。

 

72ポイントが1インチとなるため、ポイントの数値を72で割ることにより、インチを単位とする長さを求めることができます。例えば、100ポイントは、100 / 72 = 1.389インチ となります。

 

画面の解像度と絶対的な長さ

これまでの記述では、画面解像度が 72 dpi となっている場合、つまりポイントによる絶対的な長さがピクセル単位で表示されている画面上の長さと同一になる場合だけを取り上げてきました。Windows システムにおける画面の解像度は、通常 72 dpi ではなく 96 dpi となっており、このような画面上に表示される(本来ピクセルにより定義された)ポイント単位の絶対的な長さは、ピクセルの 75% となります。例えば、以下に示される StyleVision デザインビューのスクリーンショットは、100px と 75pt をそれぞれ表示したものです。

 

DPIpx100pt75

 

画面の解像度が 96 dpi となっているため、表示される文字の高さが等しくなります。この解像度では、100px が、(絶対的な長さ単位の)75pt と同じ大きさで表示されます。

 

ピクセルを長さの単位とする場合、(Windows システムでは通常 96 dpi となっている)画面の解像度を確認するようにしてください。これにより画面に表示されるピクセルの絶対的な長さが決定されます。

 

印刷出力の解像度

SPS が PDF や RTF、Word 2007+ といった印刷形式に変換された場合、絶対的な長さの単位ではないピクセルの長さをポイントやインチといった絶対的な長さに変換する必要があります(これはピクセルという単位で印刷を行うことができないためです)。そこで、ピクセルからポイントへの変換を行う際に使用する係数(または画面解像度)を選択する必要があります。

 

StyleVision では、各 SPS に対して出力の dpi を選択することができます。例えば、96 dpi を選択した場合、100px の文字が 75pt の文字として印刷形式ではレンダリングされます。72 dpi を選択した場合、100px の文字が、100pt として出力されます(上のテーブルを参照ください)。選択された値は、ピクセルで定義された全ての長さに対して適用されます。

 

メモ:絶対的な長さへの変換は HTML 出力に対して行われません。HTML では、元々使用されていたピクセル単位の長さが HTML ファイルへそのまま渡されます。

 

SPS の印刷出力解像度を選択する

SPS の印刷出力解像度を選択するには、メニューオプションから「ファイル | プロパティ」を選択します。プロパティダイアログにて解像度タブを選択します(以下のスクリーンショットを参照)。

 

DlgPropertiesPrintRes

 

解像度タブにて、目的の印刷解像度を選択します。表示されている dpi オプションに対して、上記の変換テーブルを使用することができます(上記のピクセルからポイントへを参照ください)。ピクセルの長さに係数を掛けることで、ポイント単位による絶対的な長さを得ることができます。絶対的な長さへの変換は、印刷出力形式に対してしか適用されないことに注意してください。HTML 出力形式ではオリジナルのピクセルによる定義が保たれます。この設定により画面の解像度が変更されることはありません。

 

 

 


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