Altova Web サイト: データマッピングルール
MapForce は、プログラムコードを作成することなく視覚的なドラッグアンドドロップを使用するグラフィカルなユーザーインターフェイスを用いデータを異なるデータ間、スキーマ間で変換する Windows ベースの多目的の IDE (統合された 開発環境 統合開発環境) です。 また、事実上、 MapForce は時際のデータ変換(またデータマッピング)を行うプログラムコードを生成します。プログラムコードを生成しない場合、 (MapForce Professional または Enterprise Editionsで使用することのできる) MapForce 内蔵の変換言語 を実行します。
内蔵の変換言語のためにデザインされているデータマッピングは MapForce Server を使用した自動化に適しています。MapForce Server を使用すると、コマンドラインからのみではなく、 API 呼び出し (.NET、Java、COM) から、または予定された、または再帰的なジョブとしてFlowForce Server の管理下で Windows、 Linux、および macOS 上で実行することができます。詳細に関しては MapForce Server を使用した自動化を参照してください。
MapForce を使用してデザインされたマッピングによりデータを便利に、ファイルベース、または他のフォーマットに変換することができます。使用するテクノロジーに関わらず MapForce は通常自動的にデータの構造を決定、またはデータのためにスキーマを提供するオプションを与えます。MapForce はサンプルインスタンスファイルから自動的に生成することもできます。例えば、XML インスタンスファイルが存在し、スキーマ定義が存在しない場合、 MapForce はスキーマ定義を生成し、他のファイル、またはフォーマットのために XML ファイル内のデータを使用できるようにします。
マッピングソースまたはターゲットとしてサポートされるテクノロジーは、以下のとおりです。
MapForce Basic Edition |
MapForce Professional Edition |
MapForce Enterprise Edition |
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•XML と XML スキーマ |
•XML と XML スキーマ •コンマで区切られた値 (CSV) と固定長フィールドフォーマット (FLF) を含むフラットファイル •データベース (Microsoft Access や SQLite データベースなどを含む全てのメジャーなデータベース) •バイナリファイル (生 BLOB コンテンツ) |
•XML と XML スキーマ •コンマで区切られた値 (CSV) と固定長フィールドフォーマット (FLF) を含むフラットファイル •MapForce FlexText を使用してマップし、他のフォーマットに変換することのできるレガシーテキストファイルからのデータ。 •データベース (Microsoft Access や SQLite データベースなどを含む全てのメジャーなデータベース) •(UN/EDIFACT、ANSI X12、 HL7、IATA PADIS、SAP IDoc、 TRADACOMSなどを含む) EDI フォーマットのファミリー •JSON ファイル •Microsoft Excel 2007 と以降のファイル •XBRL インスタンスファイルとタクソノミ •プロトコルバッファー •バイナリファイル (生 BLOB コンテンツ) |
MapForce エディションにより、データの変換言語を以下のように選択することができます。
MapForce Basic Edition |
MapForce Professional Edition |
MapForce Enterprise Edition |
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•XSLT 1.0 •XSLT 2.0 |
•MapForce 内蔵の変換言語 •XSLT 1.0 •XSLT 2.0 •XQuery •Java •C# •C++ |
•MapForce 内蔵の変換言語 •XSLT 1.0 •XSLT 2.0 •XQuery •Java •C# •C++ |
全ての変換の結果、および生成された XSLT または XQuery コードをグラフィカルユーザーインターフェイスから移動することなくプレビューすることができます。デザインまたはマッピングをプレビューする際、 MapForce はスキーマおよび変換の整合性を検証し、検証エラーを専用のウィンドウで表示するため、すぐに確認して、エラーの修正を行うことができます。
Java、 C#、 または C++ を変換言語として選択する場合、 MapForce は必要とされるプロジェクトとソリューションを生成し、 Visual Studio または Eclipse で直接開き、生成されたデータマッピング プログラムを実行することができます。高度なデータ統合のシナリオの場合、自身のコードを用い Altova と MapForce API を使用して、生成されたプログラムを拡張します。
MapForce マッピングの変換言語を変更すると、その特定の言語のために特定の機能がサポートされていない場合があります。サポートメモを参照してください。 |
MapForce では、 全てのマッピングの変換を視覚的にデザインすることができます。例えば、 XML の場合、全ての要素と属性を接続することができます、 または要素または 属性 他の XML ファイルの要素または属性の XML ファイルにコメントを挿入します。これにより、MapForce にソース要素(または 属性)からデータを読み込み、ターゲット 要素(または 属性)に書き込むことを命令します。
2つの XML ファイル間のサンプルデータ変換
同様に、 MapForce Professional または Enterprise Editions でデータベースと作業する場合、MapForce のマッピングエリア内のデータベースカラムを確認し、データをマップし、視覚的な接続を作成することができます。Altova MissionKit 製品と同様、 MapForce からデータベース接続を設定する場合、柔軟的にデータベースドライバーと接続の型 (ADO、ADO.NET、ODBC、 または JDBC) を既存のインフラストラクチャとデータマッピングの必要に応じて選択することができます。更に、 SQL クエリを視覚的に作成し、ストアドプロシージャを使用し、またはデータベースに直接問い合わせることができます。(データベース型、エディション、ドライバーによりサポートは異なります)。
XML ファイルとデータベース間のサンプルデータ変換
MapForce を使用したマッピングデザインのとても簡単な例として、 [ X からデータを読み込み Y に書き込む] が挙げられます。しかしながら、[X からデータを読み込み、Y に書き込む。そして Y からデータを読み込み Z へ書き込む]などの MapForce シナリオを簡単にデザインすることができます。これらは [パススルー] または [チェーン] マッピングとして知られ、これらにより変換プロセスの中間のステージでデータにアクセスすることができます (例えばファイルとして保存するため)。
MapForce 内で作成することのできるデータマッピングは、単一かつ定義済みファイルだけではありません。同じ変換内で、ディレクトリから複数の入力ファイルを動的に処理することができ、複数の出力ファイルを生成することができます。ですから、 [複数の X ファイルからデータを読み込み、 単一の Y ファイルに書き込む] または [ファイル X を読み込み複数の ファイル Y を生成する] といったシナリオが可能になります。
重要な点は、 同じ変換で、使用中の MapForce エディションでサポートされる全てのデータ型の複数の ソースと複数の ターゲットを混合できる点です。例えば、 MapForce Professional または Enterprise の場合、2つの異なるデータベースを単一の XML ファイルにマージすることが可能です。または、複数の XML ファイルからのデータをマージし、一部のデータを1つのデータベースとして書き込み、一部のデータを他のデータベースとして書き込むことができます。SQL ステートメントをデータベースにコミットする前にプレビューすることができます。
ソースからターゲットへのデータの直接の変換だけが達成する事柄ではありません。多くの場合、データを特定の方法で処理する必要がある場合があります (例: 並べ替え、グループ化、または フィルター) などを最終プロセスの前に行う必要があります。この理由のため、 MapForce は、プログラミング言語の構成を簡素化するその他の関数コンポーネント(規則、 変数、 SQL-WHERE 条件、フィルターと並べ替えコンポーネントなど) を搭載しています。他方、 MapForce は、全てのデータ操作をアシストする豊富かつ広範囲の関数ライブラリも搭載しています。
必要であれば、 ビルドインライブラリを、 MapForce で直接関数(いわゆるユーザー定義関数、 または UDF) をデザインすることにより、 または XSLT、XQuery、 Java、 または C# 言語で外部的に作成された関数やライブラリを使用して拡張することも可能です
ライブラリウィンドウ
データマッピングデザインファイルの数が多すぎる場合、マッピングをプロジェクトに整理することができます (MapForce Professional と Enterprise エディションで使用することができます)。これにより簡単なアクセスと管理を行うことができます。重要な点は、プロジェクト内の個別のマッピングのためにコードを生成し、更にプログラムコードをプロジェクト全体から生成することができます。
(MapForce Server API を使用したマッピング変換の実行時などの)高度なデータ処理のために マッピングをデザインし、ランタイムで値をパス、またはランタイムから単純型文字列の値を取得することができます。この機能は、関数または単純型文字列の値を生成するマッピング全体を素早くテストすることを可能にします。MapForce の Professional と Enterprise エディションは、他のプログラミング言語内で同様に動作する、ランタイムでの文字列の解析とシリアル化を行う コンポーネントも含みます。
MapForce Enterprise Edition では、Web サービス言語定義 (WSDL) ファイルをベースにした SOAP 1.0 と SOAP 2.0 ウェイブサービスを視覚的にデザインすることができます。 詳細は SOAP Web サービスの実装 を参照してください。WSDL-スタイル、または REST-スタイル Web サービスをマッピング内から呼び出すこともできます。詳細に関しては、Web サービスの呼び出しを参照してください。
MapForce Professional と Enterprise Editions では、 マッピングデザイン ファイルの詳細なドキュメントを HTML、および RTF フォーマット で生成することができます。ドキュメンテーションデザインをカスタム化することができます(例: ドキュメントから特定のコンポーネントを包含、および、削除することが選択可能です)。
Altova MissionKit 製品と共に MapForce を使用している場合、 MapForce はこれらの製品と Altova サーバーベース製品を以下のテーブルで示されている通り統合します。
MapForce Basic Edition |
MapForce Professional Edition |
MapForce Enterprise Edition |
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生成された XSLT を直接 MapForce 内で実行し、データ変換の結果をすぐに確認することができます。パフォーマンスを向上するには、超高速 XML 変換エンジン RaptorXML Server を使用して、マッピングを処理します。 |
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XMLSpy がインストールされている場合、同じマシンで、関連する MapForce コンテキストからを直接 XMLSpy を開き、サポートされるファイル型を便利に開き編集することができます。(例: [コンポーネント | XMLSpy 内でスキーマ定義を編集] メニューコマンドは XML コンポーネントをクリックすると使用することができます)。 |
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データ変換を、直接 MapForce 内で、またはコマンドラインや自動化された実行を使用して異なるマシンやオペレーティングシステムにデプロイし実行することができます。具体的な方法は、 Windows 上でマッピングをデザインし、 MapForce Server または FlowForce Server が動作する Windows、Linux、 または Mac サーバーマシンで実行することができます。 |
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StyleVision が同じマシンにインストールされている場合、デザインし、既存の, StyleVision スタイルシートを再利用し、マッピングの結果を HTML、RTF、PDF、 または Word 2007+ ドキュメントとしてプレビューすることができます。 |
MapForce Professional と Enterprise エディションは、 Visual Studio と Eclipse の統合された開発環境のプラグインとしてインストールすることができます。これにより、 優先する開発環境を移動することなく、 MapForce の機能にアクセスしマッピングをデザインすることができます。
MapForce では、 開発環境の概観や使用感を完全にカスタム化できるだけでなく (グラフィカルユーザーインターフェイス)、各技術と各マッピングのコンポーネントの型の他の関連する設定 もカスタム化することができます。例:
•XML から、または XML へ、マッピングを行う際、スキーマレファレンスを含むか否かを選択することができ、 または XML 宣言 が XML 出力ファイル内で抑制されるべきかを選択することができます。生成された ファイルのエンコードを選択することができます (例: UTF-8)。
•データベースから、またはデータベースへマッピングする際、データベース ステートメントの実行のタイムアウト期間、MapForce がデータベーストランザクションを使用するか、またはコード生成の際データベーススキーマ名からテーブル名を削除するかなど、などの設定を定義することができます。
•XBRL の場合、 MapForce が表示する構造ビューを選択することができます (「プレゼンテーション定義リンクベース」 ビュー、 [テーブルリンクベース] ビュー、 または [全てのコンセプト] ビューなど)。
MapForce の全てのエディションは 32-ビットアプリケーションで動作します。更に、 MapForce Professional と Enterprise エディションは 64-ビット アプリケーションで使用することができます。